SDGsを経営に取り入れていこうと志向されている企業・団体に対して、SDGsの導入を支援するプログラムを提供しています。SDGsに取り組む目的をお伺いした上で、状況に合わせてプログラムをカスタマイズして実施しています。以下はプログラムの基本的なプロセスです。
現状と意向に関するヒアリング、プログラムのカスタマイズ
最初にお客様からSDGsに取り組む目的と現状をお伺いします。担当するコンサルタントは、お聞きした状況に合わせて支援プログラム案を調整し、お客様にご提案します。
支援プログラム案の内容についてお客様と意見交換をして適宜修正し、実施する支援プログラムを決定します。
会社の現状と歴史の確認
- ご支援先の事業の現状をヒアリングしながら、見える化します。
- 事業概要・業績の推移や傾向
- 事業上の問題点・解決したい課題
- 事業環境について
- 会社の歴史を振り返り、これまで事業継続できてきた要因を検討します。
- 創業時の思い・動機
- 経験してきた困難なできごとと、それを乗り越えた努力のストーリー
- 会社が大事に考えている価値観
この確認プロセスによって、参加する人の協力関係が強まるとともに、考えの違いが明らかになるなどの効果が見込まれます。
SDGsの理解
- SDGsのご紹介
- SDGs全体の概要をご説明します。
- 企業が社会から貢献を期待されていることをご説明します。
- SDGsに取り組むにあたっての注意点をお伝えします。
- 取組事例のご紹介
- 企業の先進的な取り組みをご紹介します。
- 自社と関連のあるターゲットの理解
- 議論のたたき台として、ご支援先の事業と関連のありそうなターゲットを選択して、ご提供します。
このプロセスによって、参加する人がSDGsの概要と自社が取り組む必要性を理解し、自分ごととして考えられる基盤を整えていきます。
理想の将来ビジョンづくり
- 「いい会社」ワーク
- SDGsの目標年である2030年に、わが社がとても「いい会社」として認知されているときどのような状態かを想像します。
- 参加者からたくさんの意見を集め、議論を経て、整理していきます。
- 自社の理想の状態の検討
- 2030年にどんな会社でありたいか、理想的なわが社の状況を「将来ビジョン」としてまとめていきます。
このプロセスでは、将来ビジョンに至る道筋を考えることなく、明るい未来をポジティブに描くことによって、参加者が共有できるビジョンの大切さに気付くことが重要です。途中の道筋を考えすぎると現状維持の姿勢になりやすいので注意を要します。
SDGsとの関連づけ
- SDGsターゲットの読み込み
- 169のターゲットを読み込み、前のプロセスで描いた自社のビジョンと重なる部分を抽出していきます。
- 参加者から意見を集め、それを題材に議論を深めます。
- 自社のSDGsへの貢献の姿を検討
- どのターゲットへの貢献が自社にとって得意領域にあるのかを選択していきます。
- 選択したターゲットに対して、自社がどのような形で貢献できるのかを文章化していきます。
このプロセスでは169のターゲットを読み込みますが、普段使いなれない言葉がちりばめられているターゲットを理解するのには時間を要します。一つ一つのターゲットを厳密に理解しようとせず、文章の一部に関係のある表現があったらそれを抽出するようにします。
取組プロセスの検討
- 取り組みの再確認
- SDGsに取り組む意義、目的、ゴールイメージを再確認します。
- プロジェクト計画の策定
- 社内の推進プロジェクト体制の設定
- 社内への周知計画
- 社外への表示計画
- 社内オーソライズ
このプロセスではSDGsに取り組むにあたり社内プロジェクトを組んで具体的な行動に移していくための計画づくりを行います。
《プログラムの実施効果》
これまでSDGs導入支援を行った企業/参加者からは、次のようなコメントをいただいています。
- これまで自分の周りのことしか見えていなかったことに気づいた。周りのことを考えられるようになると、よい未来に進んでいけそうな感じがする。
- 10 年後を考えると現在の事業とは全然違うものをやっていることにも想像が及ぶ。
- 高い視点から会社の姿を想像することができる。
- 社内の問題とSDGsとは別問題と思っていたが、社内と社会の課題を重ねられるものもありそうだ。
- 貧困や飢餓について考えていなかったという反省がある。
- 会社のあり方が、社会に対して責任を負っているという気づきがあった。
- 真剣に考えたら できそうなことも意外と多い 。
- 会社外への 視野が広がった 。