労働生産性と働く人の満足
顧客価値を生まない活動の無駄を省き、継続的に改善を続けている職場を「労働生産性の高い職場」とし、これまでの仕事にさしたる疑問を抱かず、無駄があることに気づかず、改善も行われない職場を「労働生産性の低い職場」としてみましょう。
どちらの職場にも、そこで働いている人に満足を感じる人と不満を感じる人がいるでしょう。
- 労働生産性の高い職場に満足を感じる人
- チームワークが良く、助け合って仕事ができる
- 目標に向かって一丸となっており、達成感がある
- 変化に柔軟で、提案も受け入れられる
- 参加している感じがあり、誇りが持てる
- 成長できていて、楽しい
- 労働生産性の高い職場に不満を感じる人
- 他の人の仕事までやらされる
- 目標ノルマがプレッシャーになる
- 変化が激しくて落ち着いて仕事できない
- 忙しくて、余裕がない
- 労働生産性の低い職場に満足を感じる人
- 安定していて、何も考えなくても仕事は進む
- 人との関わりが少なく衝突することがない
- ゆったりとしていて、居心地が良い
- 自分だけが知っているスキルを重宝してくれる
- 労働生産性の低い職場に不満を感じる人
- 変化がなくて面白くない
- 何かを変えようとしても抵抗されて実現しない
- 自分の仕事が役に立っているのかどうかわからない
- 成長を実感できず、楽しくない
極端な4分類ですが、労働生産性の高い職場で一人一人が生き生きと仕事ができる人が増えると、さらに生産性が上がっていくという正のスパイラルが起きていくのではないかと考えています。
人の価値観や能力は多様です。たとえ労働生産性の高い職場にあっても、その状態を心地よいと感じない人がいることに配慮し、それを排除するのではなく、包容力を持ってその人の成長を待つような人の集まりになれたら、素晴らしいと思います。