私たちの未来を奪うな

 2018年12月のポーランドで開催されたCOP24(気候変動枠組条約第24回締約国会議)で15歳のスウェーデン人グレタ・トゥンベリさんが演説をしました。
https://www.youtube.com/watch?v=h-ICELS3NPg
 3分ほどのスピーチですが、地球温暖化の原因を招く原因を作りそれを放置している大人世代の人たちを痛烈に批判しています。

  • 2078年私は75歳になっています。私に子孫がいれば皆さんのことをこう問われるでしょう。手を尽くす時間が残っているうちになぜ何もしなかったのか
  • 子どもを何よりも愛していると言いつつ、皆さんは子供の未来を奪っています
  • 私はここにお願いをしにきたわけではありません。皆さんはこれまでと同じように私たちをないがしろにするでしょう。変化は否応なく訪れます。普通の人々こそ真の力を発揮できるのです。

 私はこのスピーチを拝見し、その力強さを感じるとともに、自分への矢印が突き刺さってくることに衝撃を受け、よりたくさんの人にこのことを知ってもらわなければならないと強く思いました。

 このグレタさんが始めた大人に対する抗議活動が世界に広がり、「スクールストライキ(学校を休んで抗議デモを行うこと)」として、2019年3月15日には数万人が参加したと報道されています。日本では東京と京都で賛同者によるデモがあったそうです。
https://jp.reuters.com/article/climate-change-youth-austria-idJPKCN1QZ07M

 北海道新聞の記事では、1992年にも同様に子どもの訴えから条約などの締結につながったものの、未だ環境破壊は止められていないとの解説があります。
 それから四半世紀を経て、現在ではインターネットで世界中に情報が拡散し、同世代の賛同者が広がっているおり、大人たちに本当の行動を強制する圧力になっていきます。

 人間は習慣の動物と言われますが、多数の子どもたちからの訴えが大人たちの習慣を変えるきっかけになるかもしれません。
 「私たちの未来のために、今あなたは何をしていますか」という子どもたちからの問いに、答えられるような活動をしていかなくてはならないと思っています。


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