しなければならないこと

重要なことは、組織構造を階層ではなく、情報とコミュニケーションを中心に組み立てることである。
The most important do is to build the organization around information and communication instead of around hierarchy.

だれもが、二つのことを考えなければならない。一つは、自分が仕事をするためには、いかなる情報を誰から、いつ、いかにして手に入れなければならないかである。
もう一つは、他の人が仕事をするためには、いかなる情報を、自分から、いつ、いかに渡すかである。
Everyone needs to learn to ask two questions: What information do I need to do my job—from whom, when, how?
And: What information do I owe others so that they can do their job, in what form, and when?

情報型組織においては、あらゆる者が上司と同僚に対し情報を与え、教育する責任を負う。そして全員が自らを理解してもらう責任を負う。
そのためには、自らが負うべき貢献と成果についての責任を考え抜き、書きとめなければならない。
In the information-based institution, people must take responsibility for informing their bosses and their colleagues, and, above all, for educating them. And then all members need to take the responsibility for making themselves understood.
This requires that everyone think through and put down in writing what the organization should hold him or herself accountable for by way of contribution and results.

組織は信頼を必要とする。信頼とは相手に何が期待できるか知っていることである。愛することでも尊敬し合うことでもない。互いが互いについて予見可能であることである。
Organizations are based on trust. Trust means that you know what to expect of people. Not mutual love, not even mutual respect. Predictability.


ここで述べられていることも、非営利組織よりも一般の企業などで当然に考えなくてはならないことだと思います。

ある程度人数規模が大きくなってくると、それまで何も決めずともうまくいっていたコミュニケーションが時々途切れるようになってきます。連絡をくれるはずの相手が連絡を忘れ、それが原因で自分が大きなミスをしてしまったりすると、つい相手のせいにしたくなります。

このようなことが起きたときには、まず自分が周りに対してどんな情報が欲しいのかを伝えていたかを顧みることも必要かもしれません。

また、コミュニケーションロスをなくそうとして、常に全員宛メールやメーリングリストで連絡を取り合うということも起きがちですが、今度は情報量が多すぎて、見逃すまいとすればするほど本来の仕事をする時間が減ってくるというジレンマに陥ります。

上記でドラッカーが述べているようなプロセスを最初にこなしておけば、ある程度はコミュニケーションロスを防ぐことができるでしょう。

コミュニケーションのロスによって、組織内部の信頼関係を崩さないようにしたいものです。

2013/12/27

タイトルとURLをコピーしました