行動思考の戦略

かつて私は、戦略という言葉を使うことをためらった。軍事の匂いが強すぎると言われたからだ。だが考えは変わった。
I was once opposed to the term “strategy.” I thought that it smacked too much of the military. But I have slowly become a convert.

プランが知的な遊びに終わっていることが多いことに気づいたのだ。きれいに綴じて棚に置き、それだけですばらしいことを行った気になっていた。プランは作っても、実際に行動しないかぎり何も変わらない。
That’s because in many businesses and non-profit organizations, planning is an intellectual exercise. You put it in a nicely bound volume on your shelf and leave it there. Everybody feels virtuous: We have done the planning. But until it becomes actual work, you have done nothing.

これに対し、戦略は行動志向である。戦略であれば、期待するものではなく働くためのものであることがはっきりしている。
Strategies, on the other hand, are action-focused. It’s so clear that strategies are not something you hope for; strategies are something you work for.


第1部でリーダーは、ミッションを定め、目標を設定し、組織を率いて成果を出すのだ、といった主張が展開されていました。

第2部では戦略について述べられています。

ミッションは、自分たちが大切にしている価値観とかその組織が社会の中に存在する目的を表すもので、経営理念と同義語と考えて良いでしょう。

ミッションは象徴的だったり抽象的だったりするので、もう少し具体的になりたいイメージを表現したものを目標として据えます。

目標は、組織内で共有して参加者の方向性(ベクトル)を揃えるものと考えてよいと思います。ビジョンと言う言葉を使うこともあります。

さらに具体的な行動につなげていくためのものが、本章で言う戦略というものです。目標に近づくためにいかに行動するかということを表現したものであると言えます。

つまり、ミッション(経営理念)➡目標(ビジョン)➡戦略という順に、概念的なものから具体的な行動に近づいていくというイメージです。

2013/12/1

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