組織の模範となる

リーダーは目立ち、組織を代表する。帰路につけば普通の人であっても組織では目立つ存在である。
The leader is visible; he stands for the organization. He may be totally anonymous the moment he leaves that office and steps into his car to drive home.

リーダーは模範たるべき者である。期待に応えるべき者である。あるべき組織を象徴する存在である。
Leaders set examples. The leaders have to live up to the expectations regarding their behavior.

したがってリーダーたる者は、あらゆる行動において、翌朝鏡の中に見たい自分であるかを問うことを習慣化しなければならない。あるいは、自らのリーダーがそうあってほしいかを自問しなければならない。この問いを発するだけで、これまで多くのリーダーを破滅させてきた過ちから身を守ることができる。
So it is a very good rule when you do anything as a leader, to ask yourself, Is that what I want to see tomorrow morning when I look into the mirror? Is that the kind of person I want to see as my leader? And if you follow that rule, you will avoid the mistakes that again and again destroy leaders.

リーダーたる者は、組織が課題に挑戦し、機会をつかみ、イノベーションを行うには、自らは何をなすべきかを考えなければならない。
And then ask yourself, as a leader, what do I do to enable the organization to tackle new challenges, to seize new opportunities, to innovate?


その組織が何のために存在しているのか、いまもその意義は有効なのか、意義が薄れてきているならわれわれは何を目指すべきかを考え抜き、ミッションを書き換え、新たな活動のために必要の薄れた活動から資源を振り向けるよう組織を導くのがリーダーの仕事だとされてきました。

このセクションでは、そんなリーダーが示すべき姿勢についての記述です。

反対があろうとやり抜くという強靭な意思があるということは、組織の中には反対する者が多くいるということでしょう。

ドラッカーは、「何が正しいかではなく、誰が正しいかを重要視する者をマネジメントの地位に就けてはならない」(【現代の経営】第13章 組織の文化ーマネジメントの適性)と言っていますが、それだけ誰が正しいかを見る人が多いということの裏返しでもあります。

「私は反対だが、あの人がそういうならやむを得ない」と言われるように普段から組織の模範として行動しておかなければ、反対意見を押し切ることなどできないということなのだと思います。

2013/11/27

タイトルとURLをコピーしました