チームづくり

ドラッカー:あなたはチームづくりでも有名です。共通のビジョンとミッションの下に活動している非営利組織、つまり有給のプロと無給のボランティアと選ばれた役員を抱えている組織において、チームづくりのコツは何ですか。
Max, you have been famous in your own organization for building a strong team. So, what are the ways of building a team? Especially in organizations in which you have professionals on the staff and volunteers and an elected board, and so on, held together by a common mission and common vision.

ドプリー:第一に、自分たちの仕事が何であるかを理解することだと思います。
I think the first element is to understand the task.

ドラ:組織にとって重要な仕事は何かということですね。
The key activities?

ドプ:第二に、人を配置することだと思います。人の配置はリスクを伴います。必ず何らかの調整が必要なことを知っておかなければなりません。もちろん仕事の手順や成果についても合意しておかなければなりません。当たり前のことに見えるでしょうが、大変な仕事です。
The second one is selecting people, and that’s a high-risk process. When we select people, I think we have to understand that we’re going to make some adjustments in assignments. We agree on what the process is going to be for getting that work done. We agree on how we’re going to measure performance. That all sounds fairly conventional, but it’s hard work.

リーダーについて一つ大切なことがあります。リーダーの姿勢です。カリスマ性の有無や有名か否かは問題ではありません。変化にどう対応できるか、揉め事にどう対処できるか、関係者のニーズにどう応えられるか、こういった観点からリーダーを評価する必要があります。
There’s one further element: the way in which you judge the quality of leadership by what I would call the tone of the body, not by the charisma of the leader, not by how much publicity the company gets. How well does the body adjust to change? How well does the body deal with conflict? How well does the body meet the needs of the constituency or customers, whatever it is? That, in the end, is the way you judge the quality of leadership.

ドラ:そこに、リーダー本人が亡くなったときどうなるか、という一項目を入れてください。
Would you include in your tone of the body also what happens when that leader passes off the scene?

ドプ:承継はリーダーの大事な責任の一つですね。
Succession is one of the key responsibilities of leadership.


チームづくりについて2点の指摘がありますが、上記の記述では少しあっさり通り過ぎている感じがします。

1点目の「仕事が何であるかを理解する」ためには、なぜその仕事が必要なのか、その仕事の成果は組織の成果とどのようにつながっているのか、その組織で大切にしている価値観に共感して仕事ができているか、ということを繰り返し伝えることによって、皆がやりがいを持って参加できるということなのだと思います。

また2点目の「人を配置すること」について、担当する仕事をすることによって、社会に、組織に貢献できている、成長していると一人ひとりが感じられるように、その人の特徴を活かすよう配置するということです。

1点目は、そのリーダーにとって時間のかかる仕事ですし、2点目は、迷いながら用意周到にシミュレーションをしても間違う確率の高い仕事です。

しかし、これらの責任を引き受け、上記のような姿勢を持って仕事に当たることが、リーダーに求められていることなのです。

2013/11/23

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