成果の評価

ドラッカー:ついこの間まで病院はシンプルな組織でした。医師と看護師と清掃員しかいなかった。ところが今では、専門分野がやたらと増えてすっかり複雑な大組織になってしまいました。
そのような中であなたはご自分のミッションとして、それらのすべてを、共有する目的である患者さんの治療に向けて総動員しようとされているわけです。まいとし、そのミッションの達成にどれだけ貢献したかをどうやって判断していますか。

スピッツァーレーマン:具体的な方法と抽象的な方法があります。具体的なほうは簡単です。机の上に便箋をおいています。私がしなければならない仕事を便箋の左側に書き、誰かに任せて進行中の仕事を右側に書いています。それをチェックし、終わると線を引いて消します。年末にはこの便箋のリストを見て、良くこれだけやったと思います。
抽象的なレベルでは、博士論文の進捗状況をチェックしています。終了したコースのすべてが、私にとっての一里塚です。十分やれたと思ったことは一度もありません。


「具体的な方法」として紹介されているのは、todoリストのようです。

どのくらいの細かさで書いているのかはわかりかねますが、例えば一日一枚の便箋だとすると、年に250枚ほどの便箋がたまるのでしょうか。

それだけ蓄積すると、それなりに達成感はありそうです。

もっとも、ドラッカーの問いは「ミッションにどれだけ貢献したか」ですから、スピッツァーレーマン氏のように立派な心構えを持たない一般人は、ただ目の前の仕事をリスト化してこなしていくというだけでは、いつのまにかミッションから離れていってしまいます。

真似するのであれば、毎日の便箋にミッションとか貢献すべきことを書き続けるというのも良いかもしれません。

2014/2/9

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