チームを作るには系統だった作業を必要とする。チームを作るには人から初めてはならない。「なされるべきことは何か」を考え、次いで「鍵となる活動は何か」を考える。
Teams do not develop themselves—they require systematic hard work. To build a successful team, you don’t start out with people—you start out with the job. You ask: What are we trying to do? Then, what are the key activities?
チームの編成とは、メンバーの強みを知り、その強みを鍵となる活動に割り当てることである。
You identify individual strengths, then you match the strengths with key activities.
なされるべき仕事と一人ひとりの強みとのマッチングの後、必要とされる大切なことが二つある。
一つは、全員が自らのなすべきことを明らかにすることである。
もう一つは、全員がその自らがなすべきことをなす上で必要なことを考えることである。
Once the right match is made, there are two keys to a person’s effectiveness in an organization.
One is that the person understands clearly what he or she is going to do and doesn’t ride off in all directions.
The other is that each person takes the responsibility for thinking through what he or she needs to do the job.
その上で上司、同僚、部下に対し、「こうしてもらえれば助かる。これは困る。私がお役に立っていることは何か。邪魔になっていることは何か」と聞いて回ることである。これで八割方はうまくいく。
That done, the person goes to all the others on whom he depends—the superior, the associates, the subordinates—and says, “This is what you are doing that helps me. This is what you are doing that hampers me. And what do I do that helps you? What do I do that hampers you?” That’s 80 percent of working effectively. (But don’t write memos. Go and ask!)
役割と人の強みをマッチングするとはいえ、長期間同じ仕事を続けることになってしまう弊害と解決策について、同じセクションで次のような記述があります。
「あまりに長い間同じ仕事を意思ていれば、誰でも飽きがくる。解決策は、植え替え、すなわち働く場所を替えることである。事実、企業の経理から病院の経理に替わって生き返る人は多い。仕事はほとんど同じである。用語が若干違うだけである。ところが、働いた者は20歳は若返る。燃え尽きた中年が、ちょっと要求されることが替わっただけで生気を回復する。」
連想されるのが「プロボノ」活動です。
誰でも長く同じ仕事を続けていると、それなりにノウハウが蓄積しいろいろな事態に応用が利くようになっているものです。
このノウハウや専門知識を、仕事以外にボランティア活動として世の中に役立てようとするものです。
ドラッカーが言うように20歳も若返るかどうかは約束の限りではありませんが、やってみる価値がありそうです。
2014/1/16