成果は組織の内部ではなく外部にある。救世軍の成果は、アルコール中毒者、売春婦、飢えた人に現れる。教師の成果は生徒に現れる。
We need to remind ourselves again and again that the results of a non-profit institution are always outside the organization, not inside. Results for the Salvation Army are among the alcoholics and the prostitutes and the hungry. Results for the schoolteacher are kids who learn.
もちろん、ミッションからスタートしなければならない。ミッションこそ重要である。組織として人として、何をもって憶えられたいか。
ミッションとは今日を超越したものでありながら、今日を導き今日を教えてくれるものである。ミッションを失った瞬間、われわれは迷い、資源を浪費する。
One starts with the mission, and that is exceedingly important. What do you want to be remembered for as an organization—but also as an individual?
The mission is something that transcends today, but guides today, informs today. The moment we lose sight of the mission, we begin to stray, we waste resources.
非営利組織は成果を明らかにして初めて目標を設計することができる。そのとき初めて「なすべきことをなしているか。活動は正しいか。ニーズに応えているか」を判定することができる。
Only when a non-profit’s key performance areas are defined can it really set goals. Only then can the non-profit ask: “Are we doing what we are supposed to be doing? Is it still the right activity? Does it still serve a need?”
非営利組織は活動分野ごとに成果を定義しなければならない。主な活動分野を一つひとつ精査していく必要がある。
One needs to define performance for each of the non-profit’s key areas. Think through the key performance areas for this organization—not for an organization—for this one, and focus on each of them.
「成果は組織の外部にある。内部にあるのはコストと努力だけだ」というのは、ドラッカーの名著「経営者の条件(p32)」でも述べられています。
しかし、組織で働く人たちの目に映るのは組織内部のことなので、よく意識していないと、容易に組織内部に埋没してしまいます。そして、何のためにその仕事をしているのかを忘れ、仕事をすること自体が目的化しやすいものです。
「何をもって憶えられたいか」という問いは、一人ひとりにとっても、組織にとっても、その存在目的を考え直すきっかけを作ってくれる質問だと思います。
2014/1/9