ミッションの具体化

ミッションそのものは永遠のものでよい。しかし目標は具体的でなければならない。目標は達成されて変わることがあって当然である。
The mission may be forever. But the goal can be short-lived, or it might change drastically because a mission is accomplished.

あらゆる非営利組織が、活動の点検、改訂、廃棄を体系化しておかなければならない。ミッションは永遠であって神の定めのものかもしれない。だが目標は常に具体的であるべきである。
And so managers of Non-profits also have to build in review, revision, and organized abandonment. The mission is forever and may be divinely ordained; the goals are temporary.

何かを加えたら何かを廃棄しなければならない。常に、最も役に立つものは何か。あまり役に立たなくなったものは何か、意義を失ったものは何かを検討していかなければならない。
As you add on, you have to abandon. But you also have to think through which are the few things we can accomplish that will do the most for us, and which are the things that contribute either marginally or are no longer of great significance.


非営利組織だけでなく、いまや企業においてもミッションや企業理念を表明している組織はたくさんあります。

例えば、トヨタ自動車のウェブサイトには、国際社会から信頼される企業市民をめざすなど、7項目にわたる経営理念が掲載されています。セブン&アイHLDGSは社是として、誠実な企業でありたいなど3項目を一般公開しています。

ドラッカーは、ミッションを定めるにあたり注意すべきことを、次の例で説明してくれました。

「最も犯しやすい間違いが、ミッションに良き意図を詰め込みすぎることである。大学がよい例である。大学のミッションは混乱したままである。50もの違うことをしようとしている。うまくいくはずがない。人気の集まる単科大学のミッションは限定的である。だが明快である。学生にも教員にもわかる。」

ミッションはいくぶん抽象的で長期的でありまた姿勢を表明したものですが、ドラッカーはそれをを行動に変えるものが目標だとしています。

そして、目標は達成されたときだけでなく、環境が変わって意味を失うこともあるので、不断の見直しが必要だとしているのです。

2013/11/9

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