戦略のステップ

教会、病院、ボーイスカウト、公共図書館のいずれにせよ、戦略の構造は同じである。
Whether it’s a church or a hospital or a Boy Scout troop or a public library, your strategy will have the same structure.

第一に目標がある。目標はミッションに基づかなければならない。同時に状況に合致しなければならない。
First, you need the goal, and it’s got to fit your mission. But it also has to fit the environment in which you work.

最終受益者すなわちマーケットを観察しなければならない。公共図書館であれば、成年、少年、幼児がマーケットである。同じ本を読んでいたとしても、マーケティングは別に行わなければならない。すなわちたくさんの戦略が必要となる。
Look at the ultimate beneficiaries—call them the market—the ultimate clients. If you are a public library, you have adults, young people, and preschoolers, and you serve the schools. I think of each of these groups as a separate market—they share a building, they share common services, they share a lot of books; but I think you go after them separately. You may need a great many such specific strategies.

加えてコミュニケーションを行わなければならない。そして、誰がいついかなる成果をもたらすために、何を行うかを明らかにしなければならない。
Next comes communication—lots of it—and training. Who has to do what, when, and with what results?

そしてロジスティクスがある。いかなる道具立てが必要か。
Then you need logistics—for want of a better word. What resources are required?

最後に、いつまでに成果を出すかを検討しなければならない。焦ってはならない。しかし予定通りかどうかはわかるようにしておかなければならない。フィードバックと定時点検が必要である。
Finally, you ask: “When do we have to see results?” Try not to be impatient. But you must be able to see whether you are on course when the results come in. You need feedback and control points.


戦略を立てる上でやはり最初にくるのは、マーケティングです。そして適当なセグメンテーションです。

セグメンテーション(セグメント分け)をするには、多少の試行錯誤が必要かもしれません。同じカテゴリだと思っていた顧客が別の視点で見ると属性が異なっているというのは、よくあることです。戦略通りに進まないときには、セグメント分けの視点をかえてもう一度戦略を練り直すということも必要だと思います。

ドラッカーは、セグメント別に戦略を立てろと言っています。これによって力を入れるべきターゲットが明らかになります。また、将来的には顧客になりうるかもしれないが、今はターゲットとしない人たちも明らかになります。

戦略のステップの説明にある「ロジスティクス」は、「物流」を意味することもありますが、ここでは「顧客や関係者に、いかにして商品やサービスを認知してもらい、届けるか、を計画し実行すること」という意味でしょう。

まとめると、①マーケットをセグメント化する、②コミュニケーションを行う、③ロジスティクスを検討する、④成果を出す時期を決める、といった順で、セグメント別の戦略を立てるということです。

2013/12/4

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