同時にわれわれは成果中心でなければならない。活動に見合う成果をあげたかを考えなければならない。資源の配分が適切かを考えなければならない。
But also we need to be result-driven. We need to ask, Do we get adequate results for our efforts? Is this their best allocation?
特にボランティアと寄付者に依存している非営利組織の場合、リーダーたるものは、資源の配分に責任がある。ここで資源とは、人であり資金である。
One has the responsibility to allocate resources, particularly of course in organizations that depend heavily on volunteers, and heavily on donors. The talents, the gifts of people—the talents, the gifts of money.
リーダーシップとは行動である。思索にとどまってはならない。行動とは、ミッションを書き換え、焦点を合わせ直し、その上に新しいものを築き、組織することである。そして廃棄することである。
Leadership is doing. It isn’t just thinking great thoughts. And the first imperative of doing is to revise the mission, to refocus it, and to build and organize, and then abandon.
廃棄が組織を空腹にし、スリムにし、新しいことをできるようにするための鍵である。
It is also the one way of keeping an organization lean and hungry and capable of doing new things.
リーダーたるものが次に行うべきことは、優先順位を考えることである。多くのものが支持する魅力あるものを捨てなければならない。資源を集中しなければ成果を上げることはできない。
The next thing to do is to think through priorities. But to act on it is hard because it always involves abandoning things that look very attractive, that people both inside and outside the organization are pushing for. But if you don’t concentrate your institution’s resources, you are not going to get results.
リーダーに対し、組織内にミッションを浸透させよ、長期目標を常に視野に入れて行動せよとしつつ、さらにこのセクションでは「成果をだせ」とリーダーを激励しています。
組織の中にどんな活動があって、それがどのように成果につながっているのかを理解し、人と資金という資源を適切に配置するということを通じて、組織の成果を上げ続けなければなりません。
そのために必要となるのは、上記のような「行動」です。これらの行動のうち、最も難しいのが「廃棄」でしょう。
特に非営利組織の場合、社会貢献や弱者擁護といった大義をミッションとすることがありますから、「活動自体が善であるので成果は二の次」となりがちで、良いことをしているという自己満足に陥り、徐々に成果を上げられなくなっていることに気づかないということがあります。
リーダーは、組織の活動が成果につながっているかに目を光らせ、成果が上がらなくなってきている活動を廃棄し、新たな優先順位を決定してその決定を守るように資源を再配置することができなければなりません。
「いまでもこの活動で社会貢献できている」「この活動を当てにしている人たちを見捨てるのか」といった反対多数を押しのけて行動しなければならないのですから、リーダーには相当に強靭な意思が必要だということがわかります。
2013/11/26