長期目標からスタートする

ミッションは長期のものでなければならない。そしてスタートは長期の目標からでなければならない。
The mission is always long-range. And yet it starts out with a long-range objective.

われわれは長期の目標を目指さなければならない。そこから戻って今日何をするかを考えなければならない。
So we start always with the long range, and then we feed back and say, What do we do today?

重要なことは「する」ことである。アメリカ企業の多くと日本企業の違いがそこにあった。日本の企業がプランニングに長けていたわけではない。われわれが四半期ごとの決算を考えていたのに対し、彼らは「10年後いかにあるべきか」を考えていた。
“Do” is the critical word. And that’s the difference between what so often passes for planning in American business and what the Japanese do. It’s not that they are better planners. It is that they start out by saying, Where should we be ten years hence? And we start by saying, What should be the bottom line for the quarter.

行動は短期的たらざるをえない。だからこそ、長期の目標につながるか、寄り道に過ぎないか、目的を見失っていないかを考えなければならない。
Action is always short term. So one always has to ask: Is this action step leading us toward our basic long-range goal, or is it going to sidetrack us, going to divert us, going to make us lose sight of what we are here to do?


組織が成果をあげるのは、必ず日々の活動よってです。ミッションや目標によって成果を上げるのではなく、活動(行動)することによって成果をあげています。

それが上記でいう、「重要なのは「する」ことである」の意味でしょう。日本企業はアメリカ企業と違って長期目標を考えていたから成果をあげたと持ち上げていますが、表面的には「考えていた」だけでは成果をあげられませんから、すこし矛盾する表現になっています。

この意図するところは、同じ活動を行っていても、ミッションや目標を意識して行動するのと、単に”こなす”作業として行動するのでは、結果が違ってくるということを言っているのではないでしょうか。

ミッションを意識して行動することによって成果が上がるということを証明することはできませんが、少なくとも行動する本人は、明確な参加意識と自分が社会に貢献しているという充実感を得ながら仕事をできるでしょう。

そしてそのような人がたくさんいる組織は、ただの仲良しクラブではなく、ミッションと長期目標に沿った卓越した成果を上げるのではないかと思います。

2013/11/25

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